きぶんは年少さん

金爆と私と文化的生活

金爆と出会う。

ーどくろちゃんは激怒した。必ず、かの金の爆を味わい尽くさねばならぬと決意した。どくろちゃんには音楽がわからぬ。どくろちゃんは、売れない役者である。たまに芝居をし、主にはバイトをして暮して来た。けれどもおもしろいパフォーマンスに対しては、人一倍に敏感であった。ー



金爆さんと出会った。
というより好きになった。

エアーバンドのゴールデンボンバーを、だ。

以前から「ワンマン不安」「✝︎the・V系っぽい曲✝︎」をめちゃめちゃ聴いていたけど、明確に『あ、この人たちが好きなんだ』とは、つい先月自覚した。
2018年の7月だ。

私は持ち前のオタク気質から、好きになった瞬間に好きなものを好きと言えない。
凝り性というより、ニワカと罵られるのが怖いのだ。
だけど、そんな風に思っているのが馬鹿馬鹿しいくらい好きになってしまったので、もうどうでもいいかなと思い、衝動的に好きな気持ちを綴れる場を設けた。

好きだと思ってからいくつかの音源と映像と書籍を手に入れ、浸かるように聞き、食い入るように眺め、貪るように文字を食んだ。
だけど前身を含め2004年から活動を始めた彼等の14年間は長く、明るいパフォーマンスと裏腹に楽曲の視点や世界観やバックグラウンド、乗り越えてきた試練の数々は余りに濃く、重い。
全てを理解したい、網羅したい。と逸る心はあれど、ひとつひとつをきちんと受け止めたい、見詰めたい。という偏執的な想いも同時に去来する。

「好き」は衝動だ。
認識は間違いだらけでも、響いた衝動は本物だ。

だけど私は病的に忘れっぽい。

何故好きなのか?
何故衝撃だったのか?
何故?

リアルタイムに感じたことを残していきたい。
破綻して間違いだらけの情動を、どうかここで綴らせて下さい。



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じごくのどくろちゃんがゴールデンボンバーにズブズブのめり込んでいるのは、曲が良くてパフォーマンスが面白いから。
では何を以て「曲がいい」のか?
「パフォーマンスが面白い」のか?

どくろちゃん、昔から癒し系の音楽は受け付けなかった。
悲しい時に沁みる系の曲を聴くのもできなかった。

怒っている時はドゴドゴ鳴って欲しいし、
悲しい時もドゴドゴ呪うか、ミュンミュンひずんでいてほしかった。
元気な時は、それはそれでドゴドゴ暴れていたかった。

なんて攻撃的なんだ。

わからないけど、今思うと音楽に気持ちを左右されたくなかったのかもしれない。
とにかく人に指図されるのが嫌いな性分なので、音楽に共感されたり何かを命じられるのが嫌だったのかもしれない。
(明日に向かったり、一歩踏み出したり)

ゴールデンボンバーの曲は、語り掛けてくるが強制してこないのがよい。
聴き手に過干渉するでなく、時には自分の事で頭いっぱいで盛大に呪い散らかしているのが最高。
呪いながらぶん殴りながら、ときたまとんでもないほど寄り添ってくる。

ああ論文を書きたい。

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2018/09/10

https://barairo.hateblo.jp/entry/2018/09/04/030658
ゴールデンボンバーが好きな理由まとめ暫定版が書けたけど。
生きている人達の読み解きで正解なんか出せるわけなく、音楽は「人生をよりよくするためのもの」と思うと、とにかく自分の人生をしっかり生きねばなるまい……。。。

未だにどこか、生きることに覚悟が決まってない自分自身を感じる。
生殺与奪を自分で決められる意思の強い人は世の中にどれほどいるの?
ううむ。直近の不安のせいで必要以上に暗いなあ。